買ってはいけない電子ピアノ

公開日:2025/04/08   最終更新日:2026/04/24

買ってはいけない

電子ピアノは一度購入すると、なかなか買い替えることはありません。だからこそ、後悔しないように、慎重に選ぶことが大切です。そこで今回は、購入をおすすめしない電子ピアノの特徴やおすすめのメーカーを紹介します。ぜひ、電子ピアノ選びの参考にしてみてください。

買ってはいけない電子ピアノの特徴

購入をおすすめしない電子ピアノの特徴を紹介します。

聞いたことのないメーカー

最近は、聞いたことのないマイナーなメーカーからも電子ピアノが数多く販売されています。手頃な価格で手に取りやすいですが、品質面に不安があるためおすすめできません。

有名メーカーと比べて、音質や鍵盤の耐久性が低いケースがほとんどです。購入してすぐに不具合が発生することも少なくありません。

また、知名度の低いメーカーだと、アフターサービスにもあまり期待できません。中には、アフターサービスに力を入れているメーカーもありますが、初心者の方が見極めるのは難しいでしょう。

長期的に安心して使用するためには、実績が豊富なメーカーの製品の中から選ぶことが大切です。長年電子ピアノを開発しているメーカーであれば、品質が安定しているので、信頼できます。

鍵盤数が少ない

ピアノの鍵盤数は、基本的には88鍵盤となっています。しかし、安い電子ピアノだと、それよりも少ない76鍵盤や61鍵盤のものも存在します。

鍵盤数の少ない電子ピアノはコンパクトで価格も安いですが、演奏できる曲が限られてしまいます。とくに、クラシック音楽はフルサイズの鍵盤を必要とするため、満足に練習できないでしょう。

また、鍵盤数が少ない電子ピアノは、弾き心地も本物のピアノと異なります。せっかく毎日練習していても、本物のピアノを前にすると実力を発揮できない可能性があります。

初心者だからといって価格の安さで選ぶのではなく、しっかりと88鍵盤が揃った電子ピアノを選ぶことをおすすめします。

打鍵音が大きい

電子ピアノのメリットの一つとして「静音性」が挙げられます。集合住宅に住んでいたり、夜間に練習したりすることが多い方は、とくに静音性を重視して選ぶことが大切です。あまりにも打鍵音が大きい電子ピアノだと、トラブルに発展するリスクがあります。

また、ヘッドホンを使用して練習する方も、打鍵音が気になって練習がはかどらない可能性があります。演奏者にとってストレスになるだけでなく、近隣トラブルを引き起こすリスクがあるため、購入の際には実際に体験して選ぶと安心です。

鍵盤のタッチが軽すぎる

電子ピアノという名目で売られていても、キーボードのようなフワフワした軽いタッチの製品も中には存在します。価格の安さで飛びつくと、実際にはキーボードと変わらない質感だったと後悔する可能性があります。

アコースティックピアノの鍵盤は、適度な重さと自然な抵抗感を感じられます。演奏には、適切な力加減や繊細な演奏スキルが求められます。そのため、キーボードのような軽いタッチの電子ピアノは、アコースティックピアノと違いすぎて練習の意味がありません

あまりにも軽すぎる鍵盤で練習していると、本物のピアノを演奏する際に違和感があります。力加減を調整することができず、思ったように演奏できない可能性が高いでしょう。

繊細な表現力を身につけたいのであれば、なるべく本物のアコースティックピアノに近いタッチの鍵盤を選ぶようにしましょう。

部屋に合わないサイズ

電子ピアノを購入する際には、事前に設置スペースを確保することが大切です。単に奥行きや横幅があれば良いというわけではなく、周囲のスペースに余裕を持って配置することをおすすめします。

部屋の大きさに対してサイズの合っていない電子ピアノを設置すると、生活に支障をきたします。たとえば、部屋の動線をふさいでしまい、異動するたびにストレスがかかったり、生活スペースを圧迫したりして、リラックスできない恐れがあります。

また、電子ピアノはインテリアの一部としての役割もあります。部屋のスタイルに調和しないデザインを選ぶと、やる気がでない可能性があります。設置スペースを十分に確保することと部屋のテイストに合ったデザインを選ぶことが重要です。

卓上タイプ

卓上タイプの電子ピアノはコンパクトで部屋に設置しやすいですが、姿勢が悪くなりやすいのでおすすめできません。ピアノは、演奏中の姿勢がとても重要です。姿勢が悪いと、指と腕をうまく使いこなすことができず、本物のピアノを前にして実力を発揮できません。

卓上タイプを使用していると、演奏中だけでなく、日常生活でも姿勢が悪くなる恐れがあります。どうしても卓上タイプを選びたいのであれば、専用のスタンドを合わせて購入しましょう。

専用スタンドを本物のピアノと同じ高さにセットして練習することをおすすめします。

電子ピアノ購入でよくある失敗と注意点

「自宅で気軽にピアノを楽しみたい」と思ったとき、電子ピアノはとても便利な選択肢です。しかし、購入後に「思っていたのと違う」「失敗だった」と後悔する人も少なくありません。ここからは、電子ピアノを選ぶときにありがちな失敗例と、買う前にチェックしておきたいポイントについて解説します。

見た目や価格だけで選んでしまう失敗

電子ピアノを購入するとき、多くの人がまず注目するのが価格やデザインです。「見た目がスタイリッシュだった」「手ごろな価格だったから」という理由で即決するケースも多くありますが、実はここに落とし穴があります。見た目や価格だけで選んでしまうと、演奏してみたときにタッチや音に満足できないことがあります。

たとえば、鍵盤が軽すぎたり、スピーカーの音がこもっていたりすると「思ったより弾きごたえがない」「練習のモチベーションが続かない」と感じてしまうでしょう。また、机のようにコンパクトに見えるモデルは一見便利そうですが、鍵盤数が少なかったり、ペダルが付属していなかったりすることもあります。

本格的な練習をしたい方や、将来的にピアノ教室に通うことを考えている場合は、最低でも88鍵・ペダル付きのモデルを選ぶことが望ましいです。そして、量販店などで展示されているモデルは、実際に家に置いたときの音の響きやタッチの感触が異なることもあります。

店舗では音がよく聞こえたのに、自宅ではスピーカーの力不足を感じることもあります。できれば自宅の部屋の広さや構造も踏まえてモデルを選ぶと、後悔する可能性を減らせるでしょう。

最初に予算や見た目を重視したくなる気持ちはよくわかりますが「何のためにピアノを買うのか」を一度整理してから選ぶことが大切です。見た目よりも、使いやすさや弾きやすさを重視することで、長く愛用できる一台に出会える確率がぐっと高まります。

機能を理解せずに購入してしまう失敗

電子ピアノには、多くの便利な機能が搭載されています。録音機能、メトロノーム、Bluetooth接続、リズム機能などの多彩なオプションがある一方で、それらを活かしきれないまま使わなくなってしまうケースもあります。

とくに初心者に多いのが「なんとなく高機能モデルを選んだものの、使いこなせずに宝の持ちぐされになった」という失敗です。反対に、必要な機能がないモデルを選んでしまい「やっぱりもう少し上位モデルにしておけばよかった」と感じることもあります。

たとえば、ヘッドホン端子が一つしかなく、親子や講師と一緒に聴くことができなかったり、Bluetoothが非対応でスマホアプリと連携できなかったりすると、あとから不便に感じる場面が出てくることがあります。

また、電子ピアノはアップデートなどで改善される機能がある一方で、旧型モデルはアプリとの連携ができないこともあります。店頭で「安くなっているから」と旧モデルを購入したものの、後日サポートやアプリ非対応に困るというケースもあるので注意が必要です。

一番大事なのは「自分にとって必要な機能は何か」をはっきりさせることです。たとえば「子どもが使う」「趣味で夜だけ弾きたい」「録音して練習を見直したい」など、目的に合った機能を絞って探すことが求められます。そうすることで、無駄な機能に振り回されず、自分に合った一台が見つかりやすくなります。

機能の充実度=満足度ではありません。必要な機能がしっかり備わっていれば、シンプルなモデルでも十分満足のいく演奏が楽しめます。

設置環境やライフスタイルに合っていなかった失敗

「実際に家に置いてみたら思ったより大きかった」「音が響きすぎて使えなかった」といった、環境とのミスマッチによる失敗も多いです。「店頭で見たときにはそれほど大きく感じなかったのに、自宅の部屋に置いたら圧迫感が出てしまった」というのはよくある話です。

とくに、電子ピアノの中には家具のようにしっかりした造りのものもあり、奥行きや高さがあると生活動線をふさいでしまうこともあります。また、ペダル部分のスペースを確保しないと、弾きにくくなる原因にもなります。

さらに、音の響きも注意が必要です。電子ピアノは音量調節ができるとはいえ、スピーカーの性能が高いモデルでは想像以上に響くことがあります。夜間や集合住宅での使用を考えている場合は、ヘッドホン端子や音量調整機能が使いやすいか確認しておくと安心です。

また、家庭内で誰が使うか、どれくらいの頻度で使うかによっても選ぶモデルは変わります。子どもが使うなら鍵盤の重さが適しているかどうか、大人の趣味なら音質やタッチ感がどこまで求められるかを考える必要があります。

一見便利に見える折りたたみ式の電子ピアノも、演奏感や安定性に欠けることがあります。軽くて持ち運びやすい反面、タッチ感や鍵盤のサイズが異なると、将来的にアコースティックピアノへ移行したときに違和感が出る可能性が高いです。

電子ピアノは、単なる家電ではなく、生活の中で使い続ける「楽器」です。自宅の環境やライフスタイルとしっかり照らし合わせたうえで選ぶことで、後悔のない買い物になります。

おすすめの電子ピアノメーカー

電子ピアノ選びで後悔しないためには、実績のある有名メーカーの製品を選ぶことが大切です。そこで、本項目ではおすすめの電子ピアノメーカーを紹介します。

ヤマハ

国内メーカーであるヤマハは、世界No.1シェアを誇ります。電子ピアノにおいても、品質の高さが保証されています。

子どもが喜ぶキラキラとした華やかな音が特徴的です。ピアノメーカーならではのノウハウを活かして、本物のピアノに近い電子ピアノが多く販売されています。

ただし、ヤマハでは、電子ピアノではなくキーボードやステージ用ピアノも展開しています。軽いタッチのキーボードでは、本格的な練習ができないので、誤って選ばないように気をつけましょう。

とくに、おすすめなのは、低価格帯の「アウリスシリーズ」もしくはロングセラーの「クラビノーバシリーズ」です。予算に合わせてお気に入りの一台を選ぶと良いでしょう。

カワイ

カワイは、ヤマハに次ぐ世界シェア2位のピアノメーカーです。ヤマハのように宣伝広告に力を入れていませんが、品質の高さは遜色ありません。世界のピアノコンクールにおいても、カワイのグランドピアノが多く採用されています。

カワイの電子ピアノの特徴は、本物のピアノに限りなく近い弾き心地を実現しているということです。電子楽器としての機能は最小限に抑え、音と弾き心地にこだわりを持って開発しています。見た目も高級感があるので、部屋に自然と馴染むでしょう。

カワイの電子ピアノの中では「CN201」や「CA401」がおすすめです。ヤマハの低価格帯モデルよりは価格が高いですが、その分満足度も保証します。余分な機能を省略し、音とタッチにこだわった一台なので、本格的な練習ができるでしょう。

ローランド

ローランドはピアノメーカーではありませんが、電子楽器の技術はヤマハやカワイに引けを取りません。価格を抑えたコンパクトな電子ピアノから100万越えの高級モデルまで、幅広いラインナップが魅力です。

低価格帯の電子ピアノでも本物のピアノに近い弾き心地なので、買って後悔することはないでしょう。自宅用としては「F701」や「RP701」「HP702」はおすすめです。ローランドの電子ピアノが気になる方は、これらのラインナップから選ぶと間違いありません。

カシオ・コルグ

カシオやコルグの電子ピアノは、モノによってはおすすめできません。キーボードのような軽いタッチの製品が多いので、練習の質が落ちる恐れがあります

どうしてもカシオかコルグの製品の中から選ぶのであれば、7~8万円以上の価格帯のモデルを選びましょう。カシオであれば「ap270」コルグなら「LP-380U」以上のモデルを選ぶことをおすすめします。

よくある質問


Aヤマハ (YAMAHA)、カシオ (CASIO)、ローランド (Roland)、カワイ (KAWAI)、コルグ (KORG) などです。

A鍵盤のタッチ感・素材にこだわるといいでしょう。グランドピアノに近い重さや反応が理想的なので、リアルなタッチ感のある電子ピアノが推奨されているようです。また、音量や強弱が鍵盤のタッチでしっかりと表現できるかを試弾で確認しましょう。強い鍵盤入力だけでなく、弱音の粒立ちも重要視されているようです。

A「1. 鍵盤数が88鍵揃っていない」「2. 鍵盤のタッチがスカスカで軽すぎる」「3. 聞いたことのないメーカーの格安品」「4.同時発音数が少なすぎる」「5.設置スペースや用途に合わないサイズ」などが挙げられるでしょう。


A「1. 88鍵かつハンマーアクション搭載を選ぶ」「2. 主要4大メーカーから選ぶ」「3. スピーカーの数と質をチェックする」「4. 自分の目的住環境を再確認する」「5. 実際に楽器店で触ってみる」などを意識してみましょう。


A価格を抑えたモデルでは、鍵盤の作りや音源が簡易的な場合が多いようです。そのため、指の力がつきにくかったり、練習の成果が実感しにくかったりすることがあるでしょう。結果として早く買い替えたくなる可能性が指摘されているようです。

A電子ピアノは音量調整やヘッドホン使用ができるため、集合住宅でも使いやすいと言われているようです。ただし、鍵盤を叩く振動音は床や壁に伝わることがあるため、防音マットを敷くなどの配慮があるとより安心でしょう。

A省スペースを重視するなら卓上タイプ、安定感や見た目を重視するなら据え置きタイプがいいでしょう。据え置きタイプはペダルや姿勢が整いやすく、長く練習したい方に選ばれる傾向があるようです。

A状態が良好で、信頼できる販売元であれば選択肢になる場合もあるようです。ただし、内部部品の劣化や保証の有無は確認が必要でしょう。特に製造年が古いものは、修理対応が難しいケースも考えられるため、注意した方がいいようです。

Aメーカー公式や楽器店の通販であれば、安心して購入できるケースが多いようです。配送方法や組み立てサービス、返品対応の条件を事前に確認するとトラブルを避けやすいでしょう。可能であれば実店舗で試奏した上で検討する人も多いようです。

まとめ

今回は、買ってはいけない電子ピアノの特徴を解説しました。最近は、さまざまなメーカーが電子ピアノを販売していますが、あまり聞いたことのないマイナーなメーカーはおすすめできません。とくに、安いからといって飛びつくと、キーボードのような軽いタッチで練習にならない可能性があります。また、使い始めてからすぐに不具合が発生する可能性が高く、故障してもアフターサービスが受けられないことがほとんどです。できれば有名なピアノメーカーの製品の中から選ぶことをおすすめします。予算の中で、なるべく本物のピアノに近い弾き心地の電子ピアノを選ぶことで、本格的な練習ができるでしょう。本記事が参考になれば幸いです。

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