HP704(ローランド)の口コミや評判

公開日:2022/12/15  最終更新日:2024/03/21

HP704(ローランド)の画像
HP704(ローランド)(ローランド株式会社)
住所:静岡県浜松市北区細江町中川2036-1
TEL:053-523-0230

ローランドから発売されるHP700シリーズはこだわりのタッチとデザインが特徴で、趣味でも本格的な音楽にも利用できます。今回はそんなHP700シリーズの中からHP704を紹介します。グランドピアノの音色を再現した技術や繊細なタッチを可能にする鍵盤など最新の技術が盛りだくさんです。電子ピアノの購入を検討している方はぜひ最後までご覧ください!

HP704(ローランド)の基本情報

ピアノの特徴 指先のコントロールを忠実に音に反映するPHA-50鍵盤。ローランド独自のスピーカー・システムで立体的なグランドピアノの音場空間を作り出す。
その他の機能 アプリで練習頻度などを表示可能
仕様 鍵盤
PHA-50鍵盤:ハイブリッド構造(木材×樹脂センターフレーム)、エスケープメント付、象牙調・黒檀調(88鍵)マスター・チューニング415.3~466.2Hz(0.1Hz単位)音色324音色
本体サイズ(H×W×D) mm 1,113×1,377x 139~468
重量 59.5 kg
問い合わせ メール、チャットボット
会社情報 ローランド株式会社
静岡県浜松市北区細江町中川2036-1

グランドピアノの音色を忠実に再現したオリジナルのモデリング音源を搭載

ここではまずサンプリング音源とモデリング音源の違いについて解説します。

電子ピアノのモデリング音源とサンプリング音源の違い

・サンプリング音源

サンプリング音源は収録した音を、スピーカーから出力するタイプの音源です。収録した音が命になるため、収録した音源がよければよいほどよい音が鳴るといえます。高価格になればなるほど細かくサンプリングされているため、弾く時の強弱や音の出だし、切りなどが本物のピアノに近くなります。

・モデリング音源

モデリング音源とはmodel:(模型)から意味が来ており、広い意味で“組み立てる”という意味があります。そのためモデリング音源は、実際のピアノの音を録音した後、ピアノデータを読み込んで解析、そしてアコースティックピアノの発音に合うように加工し、音を作り出しています。

この過程をリアルタイムで行っているのがモデリング音源を搭載したアコースティックピアノです。モデリング音源は解析する必要があるため、値段帯が高くなり、15万円以上だと考えてもらえるとよいと思います。モデリング音源はサンプリング音源とは違い、豊かで情報量の多い倍音や、タッチ感の強弱を表現できるのが特徴です。

HP704の音色はどんなものか

ローランドから発売されているHP704はスーパーナチュラル・ピアノ・モデリング音源を採用しています。HP704には先述したモデリング音源が使われているため、演奏者の鍵盤の弾き方や触れ方、音の雰囲気などを忠実に再現できます。まさに本物のピアノの音作りをデジタル化したといえるでしょう。HP704はピアノ教室や発表会などで使用されるグランドピアノの感覚に近いです。

しっかりとした弾き応えと優れた耐久性を兼ね備えたPHA-50鍵盤

本来グランドピアノは定期的なメンテナンスを行うため、鍵盤に強い耐久性は必要ありませんが、電子ピアノは調律や調整などの定期メンテナンスがないため、耐久性が高くなければいけません。ローランドのHP704にはPHA-50鍵盤という鍵盤が搭載されており、従来の鍵盤よりもねじれやひずみ、経年劣化に強い機構になっています。

また耐久性だけでなく、演奏のクオリティにも重きを置いており、打鍵したときの重量感や、オクターブを弾いた時の木材のあたたかみを感じられます。ピアニストからも評価を得ているのがこのPHA-50鍵盤です。

ペダルへのこだわり

電子ピアノでは鍵盤も重要ですが、ペダルも演奏には欠かせないパーツです。3本あるペダルの内、とくにダンパーペダルは演奏で多用するためHP704でもこだわり抜いています。HP704に搭載されているペダルはプログレッシブ・ダンパー・アクション・ペダルと呼ばれていて、以下の特徴があります。

・動き踏み始めは軽く、ダンパー稼働時から重みを感じる
・ハーフペダルによる演奏の幅を実現
・音の減衰スピードも忠実に再現
・微妙な踏み込みでも反応する

とくに鍵盤から指を話した直後に音が小さくなり、音が伸び続けるというハーフペダル特有の音の残り方を再現している点が優秀です。またピアノ教室にあるようなピアノに近い操作性であるため、初心者の方がペダルの感覚を掴む練習にも最適といえるでしょう。

臨場感のある音がスピーカーでもヘッドホンでも楽しめる独自システムを搭載

HP704にはグランドピアノのような音を再現する“アコースティック・プロジェクション”というシステムと、住まいの状況を考えヘッドホンからでも忠実に音を再現できる“ヘッドホン・3D・アンビエンス”というシステムが備わっています。ここではHP704に搭載されたこの2つの機能について紹介します。

・アコースティック・プロジェクション

アコースティック・プロジェクションというシステムは、立体音響サウンドを出力する仕組みをピアノ音源に応用したシステムのことで、空間的に広く広がり、ピアノ本来の豊かな音を体感できます。HP704には4つのスピーカーが搭載され、そのスピーカーには低音を専門に出力するウーファーと高音を主に出力するツイーターを組み合わせたコアキシャルスピーカーを採用しています。そのため「4つのスピーカーしか付いていないの?」と感じるくらい、深みのある表現が可能です。

・ヘッドホン・3D・アンビエンス

また夜間に練習する方や、マンションに住んでいる方は、周囲への音が気になるため、ヘッドホンを使って練習するのがおすすめです。HP704ではそのような環境でも音質を損なわないよう“ヘッドホン・3D・アンビエンス”を搭載しています。そのおかげで、ピアノのスピーカーから発せられる音と遜色ない響きを体感できます。ピアノの上達には毎日の練習が不可欠のため、好きな時間に弾けることは電子ピアノのメリットといえるでしょう。

どのインテリアにも合わせやすいシンプルなデザイン

HP704はシンプルなデザインで、どんな部屋にも違和感なく導入できます。デザイン性が高く、2019年にはシカゴグッドデザイン賞2019を受賞しました。またカラーに関しては、濃いブラウンのダークローズウッド調、白い優しい木の温かみを感じるライトオーク調、純粋なホワイト、光沢と艶のあるブラックの4色展開となっています。

まとめ

今回はローランドHP700シリーズの中から、HP704を紹介しました。HP704のスペックをおさらいしましょう!

・スーパーナチュラル・ピアノ・モデリング音源を採用し本物のピアノさながらの音色
・弾きごたえと耐久性を兼ね備えたPHA-50鍵盤
・プログレッシブ・ダンパー・アクション・ペダルで音の表現を拡大
・ヘッドホンでもよい音が聞ける“ヘッドホン・3D・アンビエンス”を採用
・デザイン性も高く4色展開

音色からデザインまですべてにこだわっていることが分かりますね。電子ピアノ選びの参考にしてください。

 

 

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