賃貸物件で電子ピアノを設置・演奏する際に注意するべきポイントとは?

公開日:2023/04/15  最終更新日:2023/03/23

賃貸物件にお住いの方で「子どもが家でピアノの練習をしたいといっている」「賃貸でピアノを弾いても大丈夫なの?」と疑問や不安を抱えている方はいませんか?本記事では賃貸物件で電子ピアノを導入する際に気を付けるべきポイントについて解説しています。賃貸物件で電子ピアノの導入を考えている方がいれば、ぜひ最後までご覧ください。

ピアノの種類ごとの特徴

ここではピアノの種類ごとの特徴を解説します。電子ピアノだけでなくグランドピアノやアップライトピアノについても紹介するので、ピアノを家に購入しようと考えている方はぜひご覧ください。

グランドピアノ

グランドピアノはコンサートなどでよく利用される、黒い艶のあるピアノです。「弾く」というよりも「叩く」イメージが強く、内部の構造がしっかりしていて音色がよいのが特徴。音圧の違いから繊細な表現が可能なため演奏会やコンサート、学校の音楽室などで利用されます。

グランドピアノは楽器全体を共鳴させて音を鳴らす楽器であるため、ある程度の広さが必要です。コンサートホールでもソロコンサートを開けるくらいですから音量も響きも電子ピアノやアップライトピアノに比べて大きくなります。そのため、グランドピアノを賃貸に設置するには少々難しいといえるでしょう。

アップライトピアノ

アップライトピアノは、グランドピアノよりも小さいアコースティックピアノです。水平面上に広いグランドピアノとは違い、縦に高く設置面積を取らないのが特徴。表現の幅は多少落ちるものの、鍵盤やペダルの感触はあまり変わらないため、小学校やピアノレッスンなどに利用されています。

電子ピアノ

電子ピアノは電源をつないで電気の力で音を出すピアノです。ほかの2つのピアノと比べて軽量であり、なおかつ機能がたくさんついているのが特徴。内蔵されたスピーカーから音源を流せたり、音量が調節できたり、イヤホンを装着できたりするなど、周りに迷惑をかけず演奏できる装置がついているため、住宅に設置しやすいのも魅力的です。近年は科学技術の進歩もあり、グランドピアノに近付けた音がなる電子ピアノも発売されています。

電子ピアノ使用時によくあるトラブル

ここからは賃貸物件で電子ピアノを利用する際に考えられるトラブルを紹介します。原因を知っておけば、トラブルを未然に防ぐことができるでしょう。

鍵盤を弾く音

電子ピアノを弾くときはイヤホンを付けるのが当たり前ですが、鍵盤を強く叩くと「コツッコツッ」といった音がするため、これが近隣トラブルの原因となったりします。また、鍵盤を叩くことによってピアノが振動し、下の階の方に迷惑をかけることも考えられるでしょう。電子ピアノを弾く際には隣や下の階の方に許可を取り、防音シートを壁・床に貼るなど、対策することが大切です。

ペダルの振動

ペダルでは踏んだときよりも足を離したときの「ゴトンッ」という音がトラブルの原因となるようです。ヘッドホンをして演奏していると自分では音が鳴っていないように感じるかもしれませんが、思っているより大きな音がでている場合もあるため注意しましょう。

賃貸物件で電子ピアノを設置・演奏する際に注意するべきポイント

さらにここでは電子ピアノを設置するときや演奏時、購入時の注意ポイントを解説します。

搬入・購入時の注意ポイント

搬入する際のポイントは搬入口とピアノのサイズです。扉が邪魔をしてピアノが搬入できなかったり、玄関の入り口が小さかったりすると搬入できないため、購入の際に確認しておく必要があるでしょう。

楽器屋で購入した場合には、搬入から組み立てまで行ってくれるので安心ですが、インターネットや通販で購入した場合には自分で組み立てが必要なケースもあります。購入時にはどの部分の組み立てが必要なのかを注意して購入するようにしてください。

また、電子ピアノは設置場所にも注意が必要です。機械ですから水回りに置かないことは、もちろんのこと、窓際のガンガン直射日光が当たる場所も避けましょう。アップライトピアノやグランドピアノほど本体に影響はないものの、本体が日焼けしたり、内部の精密部品が焦げたりしてしまいます。また、窓際は結露するため湿気にも充分な注意が必要です。

床への注意ポイント

設置する際に床や壁を傷つけてしまい、原状回復費がかさむなんてことも考えられます。とくに電子ピアノでもペダルと共に設置する際には、床にマットレスを引いたり、壁際にぶつけないようにしたりするなど注意が必要でしょう。

音の注意ポイント

演奏するときは、音の音量や周囲の環境に気を付けなければなりません。賃貸マンションで電子ピアノを演奏する場合には、まず「ヘッドホンを付けること」が必要になります。また、鍵盤やペダルの小さい音を吸収するために厚めのカーペットや絨毯を敷いたり、ピアノを置いている部屋の床や壁に吸音材を設置したりするのもよいでしょう。

まとめ

今回は賃貸物件で電子ピアノを導入する際の注意点やトラブルになる原因を解説しました。賃貸物件は借りているお部屋であるため、床や壁に気を付けないよう充分な配慮が必要です。また、集合住宅でもあるため、近隣の方の迷惑にならないような「配置」「対策」が必要になるでしょう。これらを踏まえて電子ピアノを導入し、楽しい音楽ライフを送ってください。

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