電子ピアノの仕組みってどうなっているの?基本的な仕組みを解説

公開日:2025/11/15  

電子ピアノ 仕組み

見た目は生ピアノに似ていても、電子ピアノはまったく異なる仕組みで音を出しています。そこで本記事では、電子ピアノがどのようにして音を鳴らしているのか、その基本的な仕組みをわかりやすく解説します。初めて電子ピアノに触れる方にも理解しやすい内容となっていますので、ぜひ参考にしてください。

電子ピアノはどうやって音を出しているの?

電子ピアノは、本物のピアノのような音を出しながら、構造はまったく違う仕組みでできています。以下では、電子ピアノがどのように音を出しているのか見ていきましょう。

電子ピアノはどうやって音を鳴らすの?

電子ピアノは、鍵盤を押すとその動きを電気信号に変えて、スピーカーから音を鳴らします。生ピアノのように弦をたたいて音を出すのではなく、あらかじめ録音された音や計算で作られた音を再生する仕組みです。

音の出し方には「サンプリング音源」と「モデリング音源」があり、それぞれ違った方法でリアルな音を再現しています。

サンプリングとモデリングのちがい

サンプリング音源は、本物のピアノの音を一音ずつ録音して作られたものです。実際の響きをそのまま使っているので、自然な音が楽しめます。

一方でモデリング音源は、ピアノの音の出る仕組みをコンピューターで再現し、音を作り出します。演奏の強さやタイミングに応じて音が変化しやすく、より本物に近い演奏感が味わえるのが特長です。

本物みたいなタッチから便利機能まで!電子ピアノの魅力

電子ピアノは、ただ音を出すだけの楽器ではありません。見た目も音も本格的なのに、使いやすさや便利な機能がたくさん詰まっています。以下では、そんな電子ピアノの魅力をご紹介します。

グランドピアノのようなリアルなタッチ感

最近の電子ピアノは、グランドピアノに近いタッチを再現しているモデルが増えています。とくに上位モデルになるほど、音の強弱だけではなく、音域によって鍵盤の重さを変えたり、細かなタッチの違いにも反応する高感度センサーを搭載していたりと、本物に近い演奏感が味わえるようになっています。

鍵盤を連続ですばやく弾く「連打」や、繊細な音の表現もできるようになっているので、ピアノ経験者にも満足できる仕上がりです。

音量を気にせず演奏できる

電子ピアノの大きな魅力のひとつは、音量の調節ができることです。スピーカーの音を小さくすることも、完全に消してヘッドホンで演奏することも可能なので、周囲を気にせず楽しめます。

アパートやマンションでも安心して弾けるのはうれしいポイントです。また、ヘッドホン端子が2つ付いている機種なら、親子や先生と一緒に音を聴きながら練習できるので、レッスンにも便利です。

コンパクトで持ち運びもできる

電子ピアノは、アコースティックピアノと比べて軽くてコンパクトな点も魅力です。場所をあまり取らないので、リビングや子ども部屋など、好きな場所に設置しやすくなっています。

持ち運びができるモデルなら、イベントや外出先でも手軽に演奏が楽しめます。

録音やアプリ連携で広がる楽しみ方

電子ピアノは演奏するだけではなく、さまざまな楽しみ方ができるのも魅力です。自分の演奏を録音・再生できるので、上達のチェックにも便利です。ピアノ以外の音色を選んで演奏したり、自動演奏でBGMのように音楽を楽しむこともできます。

さらに、Bluetooth対応モデルや専用アプリに対応した最新機種も登場しており、スマホとつなげてレッスンをしたり、楽譜を表示したりと、デジタルならではの楽しみが広がっています。

自分にぴったりの一台を!電子ピアノの選び方

電子ピアノにはたくさんの種類があり、どれを選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。以下では、初心者の方にもわかりやすいように、電子ピアノ選びのポイントをご紹介します。

まずは予算と使い方を決めよう

電子ピアノは、メーカーやモデルによって価格が大きく異なります。価格が高くなるほど、音のリアルさや鍵盤のタッチ感、使える機能もグレードアップしていきます。

これからピアノを始めたいという初心者の方には、5〜10万円ほどのエントリーモデルが使いやすくておすすめです。まずは「どこで」「どのくらいの頻度で」「どんな目的で」使うかを考えてみましょう。

鍵盤のタッチもチェックしよう

電子ピアノの鍵盤は、見た目はどれも同じように見えても、タッチの重さや弾き心地が大きく違います。低価格のモデルでは、プラスチック製の鍵盤が多く、表面がツルツルしていて軽いタッチが特徴です。

一方で、上位モデルになると、木製の鍵盤を使っていたり、表面にザラつきがある素材を使っていたりして、指が滑りにくくなっています。長く練習を続けたい方は、ぜひ実際に鍵盤を触って確かめてみてください。

音の広がりも大事なポイント

電子ピアノはスピーカーをとおして音を出すので、その構造もチェックポイントです。シンプルなモデルは左右にひとつずつスピーカーが付いていますが、よりグレードの高いモデルになると、左右に複数のスピーカーがあったり、本体の下にもスピーカーがついていたりします。

スピーカーの数が多いと、音が広がって立体感が出やすくなり、まるで本物のピアノを弾いているような臨場感が味わえます。ピアノの音の響きにこだわりたい方は、ぜひスピーカーの配置にも注目してみてください。

まとめ

電子ピアノは、鍵盤の動きを電気信号に変えて音を出す仕組みをもち、本物のピアノに近いタッチ感や表現力を再現しています。さらに、音量調整や録音機能、コンパクトなサイズなど、アコースティックピアノにはない便利な魅力も豊富です。選ぶ際には、予算や使い方に合わせて、タッチ感・音の響き・機能などをしっかり比較することが大切です。自分に合った電子ピアノを見つけて、快適で楽しい演奏ライフを始めてみましょう。

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