電子ピアノの室内移動は自力で行える?注意点についても併せて解説!
ピアノは古くから人気のある習い事のひとつです。子どもだけではなく、趣味として習っている人もいるでしょう。自宅で練習するために電子ピアノを購入する人も多いです。しかし電子ピアノを移動させるときどうしたらよいかわからない人もいます。今回は電子ピアノの室内移動について解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
電子ピアノの設置に適した場所
ピアノを習っている人に、自宅のピアノは欠かせません。ピアノにもいくつかの種類がありますが、中でも多機能な電子ピアノが人気を集めています。
デジタルピアノとも呼ばれる電子ピアノは、電気を使い演奏するピアノのことです。さまざまな電気メーカーから発売され、多種多様な大きさや形状があります。
どの電子ピアノも多機能でアコースティックピアノよりコンパクトです。電気を使用する電子ピアノは、ヘッドホンを使用すれば夜中にも練習ができ、近所への音漏れも防げます。
録音して練習具合をチェックしたり、ほかの楽器の音に切り替えたりもできます。アコースティックピアノと違い、調律しなくてよいのもうれしいポイントでしょう。
主な電子ピアノにはYAMAHA、ローランド、カシオなどがありますが、どれも重量が30キロを超えるため、自力で室内移動をするには大人数人の手が必要になります。
そして設置場所にも注意が必要です。移動させる前に設置場所について確認するようにしてください。電子ピアノに適していない設置場所に置くと、音色が悪くなったり故障したりしてしまいます。
電子ピアノの設置場所として適しているのは以下の場所です。まず、ほかの電子機器から離れた場所を選びましょう。電子ピアノの電気とテレビや電子レンジが影響し合い、雑音や障害が起こる可能性があります。
直射日光や湿度にも気をつけてください。直射日光が当たる場所に電子ピアノを置くと、パネルの変形や部品の故障につながります。鍵盤が劣化する原因にもなるでしょう。
湿度が高い場所や、急激に変化する場所はシステムが不安定になり、故障を引き起こしてしまいます。エアコンの風にも気をつけてください。
また、水場が近い場所も避けるのがおすすめです。水場が近いと湿気がこもり、水分を吸収した木材部分が変形する可能性があります。キッチンやお風呂の近くに電子ピアノを置くことはやめましょう。
電子ピアノの室内移動は自力で行える?
電子ピアノを使っている人の中には、移動の際に業者に依頼するのではなく自分で行いたい人もいるでしょう。業者に頼むと時間も手間もかかりますが、自分たちで行えば費用をかけることなく気が向いたときに移動できます。
メーカーによって大きさや重量が違う電子ピアノですが、アコースティックピアノやエレクトーンに比べれば大きさ小さく重量も軽いです。同じ部屋での移動であれば、比較的簡単に行えます。
また、電子ピアノは分解が可能です。1階から2階に移動する際には分解し、再び組み立てれば自力で移動ができるのです。
自力で移動させるときには、けがや電子ピアノの破損に気をつけてください。移動させるスペースがしっかりあるか確認するのも重要です。
電子ピアノを自力で移動する際に注意するべきポイント
アコースティックピアノやエレクトーンより移動が簡単な電子ピアノですが、自力で移動させる際には注意が必要です。しっかりとした知識がなければ、けがや電子ピアノの故障を引き起こしてしまいます。
まず、電子ピアノは精密機器であると覚えておきましょう。少しの衝撃で故障したり破損したりしてしまいます。雑に扱ったり、衝撃を与えたりしないように慎重に運んでください。
階段を使うときには、鍵盤部分を水平にするのもポイントです。電子ピアノの上にはものを置かず、単体で運ぶようにしましょう。壁やドアにぶつけたりしないようにも気をつけてください。
そして電子ピアノの移動は、一人で行ってはいけません。必ず大人二人以上で行うようにしましょう。両端に別れて、鍵盤の下部分を持てば安定します。
電子ピアノを持ち上げるのには、リフターの着いたキャスターセットを使うのもおすすめです。ネットでも販売されている台車の着いたキャスターセットは、てこの原理を使い重たいものも容易に持ち上げられます。
同じ部屋の中で場所を移動する時に便利です。重量がある電子ピアノでも、リフターを使って女性一人で底から持ち上げられます。
使用方法は電子ピアノの底をリフターで持ち上げ、キャスター付きの台車にのせるだけです。電子ピアノの四隅をすべて台車に乗せれば、簡単に移動ができるでしょう。電子ピアノを転倒させないように気をつけてください。
また、毛布を使用する方法もあります。毛布の上に電子ピアノの四隅をのせ、一人が毛布を引っ張りもう一人が電子ピアノを支えます。毛布を使って床を滑らせ、電子ピアノを移動させるのです。
フローリングの床であれば、比較的容易に移動できるでしょう。しかし違う部屋への移動や、1階から2階に移動させるには電子ピアノを分解する必要があります。
ほとんどの電子ピアノは、鍵盤部分と脚の部分で切り離すことが可能です。切り離したパーツをそれぞれ運べば、自力で移動できるでしょう。分解するときも組み立てるときも、きちんと取扱説明書を見るようにしてください。
違う階への移動などの場合は業者に依頼するのもおすすめ
電子ピアノは自力で移動が可能ですが、不安な人は業者に頼むのが一番です。業者に依頼すれば、分解や組み立てまで安心して任せられます。
電子ピアノを移動してくれる業者には、専門業者や引っ越し業者、便利屋などがあります。業者に依頼した際の料金は、室内移動は4,000円~、違う部屋への移動は6,000円~、1階から2階への移動は8,000円~が目安になります。
また、分解や組み立て費用は4,000円程度です。業者によって料金やシステムはさまざまなので、必ず見積もりを取るようにしてください。
まとめ
電子ピアノを自力で移動することは可能です。しかし移動させる際には、設置場所に気をつけましょう。電子ピアノは精密機器なので、適した場所でないと故障や不具合を引き起こしてしまいます。
また、移動の際はけがや電子ピアノの破損に気をつけてください。分解や組み立てをするときは、取扱説明書をしっかり確認しましょう。自分たちで電子ピアノを移動させるのが不安な人は専門業者に頼むようにしてくださいね。