安い電子ピアノと高い電子ピアノにはどんな差があるの?

公開日:2024/10/15   最終更新日:2024/12/14

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安い電子ピアノと高い電子ピアノにはどんな違いがあるのかは、ピアノをはじめる際に多くの人が抱く疑問です。価格差は、性能や機能にどのような影響を与えるのでしょうか。音質、タッチ感、素材、そして長期的な満足度までそれぞれの価格帯の特徴を比較し、どちらが自分に合っているかを見極めるポイントをご紹介します。

安い電子ピアノと高い電子ピアノの違い

電子ピアノを選ぶ際は、価格の幅に戸惑うことは多いのではないでしょうか。

この価格の幅の違いは、音の表現力に大きく現れます。最初のうちは、どのピアノでも十分に楽しめるかもしれません。しかし、ピアノ演奏に慣れてくると、次第に曲の細かなニュアンスを表現したくなってくるものです。こうなると、安価な電子ピアノでは物足りなさを感じる人が多いのです。

また、音の表現力以外にも、耐久性においても明確な差が見られます。一般的に、10万円以上の電子ピアノは品質の高い素材や部品が使用されており、適切にメンテナンスをすれば10年以上の長期間使用できることが多いでしょう。

しかし、3万円以下の安価なモデルは、コストを抑えるために使われる部品や構造が簡易です。そのため耐久年数が短く、長くても5年程度で寿命を迎えることが多いです。

初期投資が少なくても、長期的に見ればはやい段階での買い替えが必要になる場合があり、結果としてコストがかかる可能性があります。

趣味で軽く楽しむのであれば安価なモデルでも十分ですが、長期間続けたい、あるいは表現力豊かな演奏を楽しみたい場合には高品質な電子ピアノを選ぶことが賢明でしょう。価格の違いは、音の表現力と耐久性という2つの重要な要素に大きく影響を与えることを覚えておきましょう。

安い電子ピアノとは

安い電子ピアノを選ぶ際も、予算1万円台のモデルはおすすめできません。

安価で手に入れやすいですが、弾き方によって音が出ないことがあったり、構造が脆弱で壊れやすい傾向があるため買っても満足できない可能性が高いです。ピアノを長く続けたいのであれば、最低でも3万円以上の価格帯の電子ピアノを選ぶことをおすすめします。

3万円以上の電子ピアノ

3万円以上の電子ピアノは、よく知られている大手メーカーからも選ぶことが可能です。

この価格帯の電子ピアノは、手頃な価格でありながらもしっかりとした弾き心地を提供します。これによりピアノの敷居を低くしつつ、満足度の高い演奏体験を得られます。また、コンパクトなモデルが多く、省スペースでも設置できるので場所をとりたくない方にも最適でしょう。

5万円前後の電子ピアノ

5万円前後の電子ピアノも安い部類に入ります。

この価格帯になると、アコースティックピアノに近い弾き心地を持つモデルが増え、耐久性も向上します。長期間使用したい方や、使いやすさとコストパフォーマンスを重視する方に非常に人気があり、初心者にとっても安心できる選択肢です。

7~10万円の電子ピアノ

7万円以上、10万円以内の電子ピアノも安価として位置づけられます。

しかしこの価格帯になると、各メーカーがこだわり抜いた機能が搭載されたモデルが多く見られます。タッチ感や音質のクオリティが向上し、デモ演奏や練習サポート機能が充実したモデルも選べるでしょう。

機能性や鍵盤タッチにこだわりたい方にとって、この価格帯の電子ピアノは非常におすすめです。

高い電子ピアノはいくら?

高価な電子ピアノは、ピアノ上級者も納得できるクオリティを持っています。

このクラスの電子ピアノは40万円以上の価格帯で販売されており、一般的な電子ピアノとは一線を画す性能を備えていることがほとんどです。アップライトピアノやグランドピアノのような鍵盤構造を再現したモデルが増え、演奏者に本物のピアノに近いタッチ感と反応を提供しています。

また、外観にもこだわりがあり、艶出し塗装が施された高級感溢れるデザインのモデルが多いのが特徴です。部屋のインテリアとしても美しく、ただの楽器としてではなく、空間を引き立てる存在としても魅力的でしょう。

グランドピアノの持つ優雅な雰囲気を電子ピアノで再現するため、見た目だけでなく、音やタッチにも徹底的にこだわっています。さらに、この価格帯のモデルでは、ヘッドホンを使用した際の音響体験にも配慮が行き届いています。ヘッドホンを通しても、豊かな響きを感じることが可能です。

夜間の練習や周囲の音を気にする場面でも、演奏のクオリティを落とすことなく楽しめる点が魅力です。これらのことから、グランドピアノを欲しいけれど自宅のスペースや音の問題で難しいという方にとって、これらの高級電子ピアノは理想的な選択肢でしょう。

鍵盤タッチや音響にこだわる上級者には、グランドピアノに迫る表現力と演奏感を提供するこれらのモデルが強くおすすめです。

価格帯による違いは?

5~10万円の電子ピアノ

練習用や趣味用として、電子ピアノの購入を検討されている方も多いのではないでしょうか。電子ピアノには、さまざまな種類があり価格帯もさまざまです。では、価格帯によって、どんな違いがあるのでしょうか。

5〜10万円の電子ピアノは、コンパクトなサイズが魅力です。さまざまな場所で練習したい方に適している価格帯でしょう。

卓上モデルがほとんど

5~10万円の電子ピアノは、キャビネットタイプではなく卓上タイプである場合がほとんどです。卓上タイプは脚がなく、鍵盤のみの構成になっています。卓上タイプの電子ピアノはコンパクトで、移動しやすいのが特徴です。

卓上ピアノの場合、かんたんに移動できるため、気分によって場所を変えて練習したい方にぴったりでしょう。ただし、スタンドやペダルは別途購入が必要になりますので、注意が必要です。

10~15万円の電子ピアノ

10〜15万円の電子ピアノは、ピアノをはじめてから1年半くらいまでの方に適しています。鍵盤を押したときの感覚が、本物のピアノとは違うため、将来的に買い替えを検討している方にぴったりです。

物足りなさを感じてしまう場合がある

本物のピアノと比べると、少し物足りなさを感じてしまうのが10〜15万円の電子ピアノです。鍵盤は樹脂でできているものが使われています。

ピアノをはじめたばかりの子どもの練習用電子ピアノとして活用できるでしょう。また、大人の趣味として使いたい場合にも10〜15万円の電子ピアノは適しています。

15~20万円の電子ピアノ

鍵盤には、木製鍵盤とプラスチック鍵盤があります。15〜20万円の電子ピアノは、メーカーによって鍵盤の種類に違いがあります。趣味として使いたい方や、レッスンの練習用として使いたい方にも十分満足してもらえるでしょう。

音が表現できる

15〜20万円の電子ピアノでは、指先で音色を表現できるため、可能なかぎり安くて、音の表現が練習できる電子ピアノを探している人にぴったりです。木製の鍵盤は、より本物のピアノに近いタッチを感じられるでしょう。

音源の種類が豊富にあり、趣味で使いたい方には十分楽しんでもらえます。普段、ピアノレッスンを受けている方の練習用電子ピアノとして活躍します。

20~25万円の電子ピアノ

これからピアノレッスンに通いたいという方に人気なのが、20〜25万円の電子ピアノです。キーボードからキャビネットタイプに買い替えたい方にも人気の価格帯です。

しっかり練習できる

20〜25万円の電子ピアノは、音に深みと立体感があります。練習するにあたって、音の立体感や深みを感じられるのは大切なポイントです。また、スピーカーは4つついており、鍵盤は木製鍵盤です。

木製鍵盤は本物のピアノにも使われています。自宅でもしっかりと練習したい方に推奨したい価格帯です。

25~30万円の電子ピアノ

スピーカーの数が6〜8個になるのが、25〜30万円の電子ピアノです。ピアノレッスンをはじめてから年月が経っている方に、25〜30万円の電子ピアノを推奨します。

レベルアップにぴったり

音の立体感のみならず、繊細さも求めたい方は、25〜30万円の電子ピアノを選ぶとよいでしょう。6〜8個のスピーカーが、音の立体感を引き立てます。よりレベルアップを目指したい方に最適です。

30万円以上の電子ピアノ

スピーカーの数が多く、より本物のピアノに近い演奏を楽しめるのが30万円以上の電子ピアノです。可能なかぎり本物のピアノに近いタッチで練習したい方に適しています。

ハイクラスな響きが魅力

30万円以上の電子ピアノは、数の多いスピーカーにより、本格的な演奏が実現します。なかには、音の問題により本物のピアノが置けない方もいるでしょう。

スピーカーがたくさんついており、小さい音であっても音の強弱がわかりやすいため練習に役立ちます。自宅の環境的に本物のピアノが置けない方や、アップライトピアノに近い演奏を楽しみたい方にぴったりな電子ピアノでしょう。

まとめ

電子ピアノを選ぶ際、価格帯によって得られる性能や満足度に大きな違いがあります。安い電子ピアノは手軽に始められる反面、音の表現力や耐久性に限界があることが多いです。一方、高価な電子ピアノは、グランドピアノに近いタッチ感や音質、長期的な使用に耐えうる構造を備え、上級者でも納得できるクオリティを提供します。自分の演奏スタイルや予算に応じて、長期的な視点で最適なモデルを選ぶことが大切です。

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