電子ピアノで練習する際の4つのポイントについて解説!
ピアノを練習されている方はお家でどのようなピアノを使っていますか?恐らくほとんどの方が「電子ピアノ」を使っていると思います。しかし電子ピアノと生のピアノでは鍵盤や音色に違いがあるため、どうしても差が生まれてしまいますよね。ということで本記事では電子ピアノで練習する際のポイントやコツや練習法を紹介します!
音量を絞りすぎない
音量を調節できるのは、電子ピアノの長所ですが、極端に小さくして練習することはかえって悪影響になってしまうことも。ここでは電子ピアノの音量を絞りすぎてはいけない理由について解説します。
音量を絞りすぎてはいけない理由
音量を絞りすぎてはいけない理由には「表現の幅が狭くなること」があります。生ピアノは自分の指で鍵盤を弾いた力によって音量を調節しますが、電子ピアノは指のタッチが電気信号によって処理されスピーカーから発音されます。指のタッチがどれだけ強くても設定音量以上の音量は出ないのです。
ヘッドホンの選び方
家庭用で使われるヘッドホンは携帯やパソコンからの音源で使われている周波数帯が綺麗に聞こえるように調整されているものが多いため、ある程度高級なヘッドホンでない限りは、ピアノの練習には向きません。ヘッドホンを利用してピアノを本格的に練習したいという方は電子ピアノ用のヘッドホンを購入すると良いでしょう。
もともと電子ピアノに付属されいる場合もありますが、簡易的な商品になるので別途で購入するのがおすすめです。
指のフォームや鍵盤の動かし方を意識する
電子ピアノの演奏に慣れてしまうと、生のピアノを弾いた時に違和感が出てしまいます。できるだけ生のピアノとの差を埋めるために指の使い方や鍵盤の動かし方を意識することが必要です。ここでは指の使い方と鍵盤の動かし方について解説します。
指を鍛える意識が必要
電子ピアノでずっと練習してしまうと指の筋肉が育たず、いざ生のピアノを弾いた時に「思ったように音量が出ない」という症状に悩まされる方が多いようです。そのため意識しながら指を使うことが必要になります。
・普段以上に強めの音を弾く
電子ピアノは指で鍵盤を弾くとセンサが反応し音が出るようになっています。そのため鍵盤を深く押さなくても音が出てしまうのです。鍵盤を最後まで押さずに弾く癖が付くと、生のピアノを弾いた時に音量が出ない原因に繋がります。
そこで日々の練習で指を意識的に使うことが大切です。スケール練習や曲の練習の合間に「このスケールだけは強く鍵盤を押して演奏しよう」「○○曲のこの部分だけ指を大きく動かそう」と意識することによって、生のピアノとの誤差を軽減することができます。
指のトレーニングも良い
「強く弾こうと意識するだけでは不安」という方は、指先のトレーニングを別で行うのも効果的です。指のトレーニングには手をグーパーして鍛える方法や、両手の指先同士を引っかけて引っ張りあう方法、手のひらを机に付け指を一本一本反らせる方法などがあります。
指のトレーニングを行うことで、曲中の強弱の幅がついたり、ケガの予防になったりするため、意識が高い方はぜひ行ってみてください。
搭載している機能をフル活用する
電子ピアノには生のピアノにはない魅力がたくさんあります。そのなかでも特に使用したい機能が「録音機能」です。ここでは電子ピアノに搭載されている録音機能の使い方について解説します。
録音機能の使い道
録音機能はいくつも使い道があります。ここでは録音機能の使い道を2つ紹介します。
・練習の確認
録音して自分の音を聴くことは特に重要です。自分の強みや弱みが分かりますし、練習すべき箇所が浮き彫りになるからです。また上手く弾けた時の音源が残っていれば「なぜ今回上手くいったのか」を追求する材料になります。何度も自分の音を「録音→再生→修正」を繰り返すことでどんどん上達できるでしょう。
・再生速度の変更
早いパッセージは自分では弾けていると思っていても、案外雑になっていて音がなっていないものです。録音機能では再生速度を変更できるため、一度早いパッセージの曲を録音し、再生速度を落として聴くことで、どこまで弾けていてどの部分が弾けていないかを確認できます。
レッスンの講師の方に聴いてもらうのが一番良いですが、練習は自分一人でする時間が一番長いです。練習の質を上げるためにも録音機能を有効活用することをおすすめします。
ペダルの踏み方
電子ピアノのペダルは基本的に生のピアノと踏み方は変わりません。上手くペダルを踏むコツは「鍵盤を弾いた後に踏む」こと。鍵盤と同時にペダルを踏んでしまうと、前の音の余韻を拾ってしまい伸ばした音が濁ってしまいます。
そのため、ペダルは伸ばしたい音を弾いてから踏むことが大切です。ペダルを踏むときは地面からかかとを離さないようにすることで、安定して静かにペダル操作ができます。正しいペダル操作ができるとマンションや賃貸で電子ピアノを利用している方でも、近所の方に迷惑をかけないよう演奏することができるでしょう。
まとめ
本記事では、電子ピアノを練習するポイントである、音量を絞りすぎないこと、指のフォームや鍵盤の動かし方を意識すること、搭載している機能をフル活用すること、ペダルの踏み方を意識することの4つについて詳しく解説しました。
電子ピアノは家で弾けるという大きなメリットがありますが、少なからず生のピアノとは違う部分があります。電子ピアノでは表現を付けるような練習は難しいかもしれませんが、それ以外の録音機能や譜読み、音階練習などには十分利用できるでしょう。電子ピアノの良いところを使って日々の練習に活用してみてください。